「人生意気に感ず」の精神で仕事をもっと
「おもしろがる」人を増やしていく
COO兼事業開発責任者
村松知幸 Tomoyuki Muramatsu
「人生意気に感ず」の精神で仕事をもっと
「おもしろがる」人を増やしていく
COO兼事業開発責任者
村松知幸 Tomoyuki Muramatsu
近年、私たちを取り巻く社会的環境は、大きく変化しました。特に「働き方」や「雇用」の面では政府主導のもと、さまざまな取り組みがなされ、働く人の意識や就労観も多様化しています。多くの企業や組織は、今、まさにこうした時代の変化に対応すべく、人事部門を中心に新たな仕組みづくりに奔走されているのではないでしょうか。
しかし、長い間、日本企業の「人事」は、社員を管理し、評価することをミッションとしていました。いざ社会の変化に合わせて「変わろう」としても、人事は人の一生にかかわる仕事ゆえに保守的にならざるを得ず、不安に襲われているかもしれません。その結果、話題となっている取り組み、いわばトレンドの制度を追い掛けるだけのケースが多いように感じます。
最新技術の発展やグローバル化が驚くようなスピードで進む中、人事部門が旧体制を維持しているままでは、今以上に日本企業が成長することは厳しいでしょう。
私は、真の人事の役割とは、「企業で働く一人ひとりの能力を開発すること」、「組織としての可能性を最大限に広げる」ことだと考えています。
私が「事業の発展には人の成長が不可欠」だと気付いたのは、新卒で入社した大手食品メーカーでグローバル人事セクションの立ち上げに携わったときでした。アジアのある国で新規事業を興すことになり、現地の従業員の採用や教育、管理を支援することになったのです。
このときのミッションは、日本の食品を現地で生産し、販売すること。そのためには、日本食を新しい食文化としてその国に定着させる必要がありました。
そこで私は、現地の責任者とともに、採用した現地の従業員に、「何のために、ここで事業をするのか」「どんな未来を描いているのか」をじっくり伝えていきました。伝えるだけではなく、現地の従業員が自ら、ありたい未来を描く機会を大切に創りました。ともに会社の事業戦略やビジョンを共有することで、メンバーのモチベーションを高めたいと考えたからです。
その結果、メンバーが「自分たちが新しい食文化を創るんだ」と仕事の意義を感じ、情熱を燃やすようになり、自発的に生き生きと働くようになりました。メンバーの成長と比例するように事業も伸び、数年後には大ブレイク。この経験から、私は、人は自ら意志を持って働くことで、輝き、いい仕事ができるのだと実感しました。
そのためには、働く人の能力を引き出し、モチベーションを高め、新たな未来にチャレンジできる環境を創り出さなければならない。そして、人事部門こそ、経営や事業戦略を深く理解し、人事戦略を遂行することで、会社に貢献できると学んだのです。
グローバル人事を経て、経営企画やM&Aマネジャーとして経営の知見を身に付け、中堅製薬会社で海外事業開発を経験後、現在は複数の会社の経営・事業に携わりながら、教育事業、コミュニティー運営に携わるなど、パラレルキャリアを実践しています。
その中の一つであるファンリーシュでは、現在、「日本の人事を変える」ための事業開発に取り組んでいます。「アカデミア事業」「バディ事業」「SPP(ストラテジック・ピープル・パートナー)事業」の3つを主軸としながら、ファンリーシュの想い、世界観を具現化できるサービスプロセスの構築を担っています。
数々のHRビジネスが誕生する中、私がファンリーシュに参画したのは、「あらゆる人の個性と能力を解き放ち、信頼と感謝で満ちた世の中を創る」というミッションに共感したからです。「人が生き生きと働くこと=組織、事業の成長」であることを実感してきた私にとって、一人ひとりが自分の力を最大限に発揮し、活躍できる社会を実現することは、まさに人生をかけて取り組みたいと考えていたテーマです。人事プロフェッショナルであり、同じビジョンを描けるファンリーシュのメンバーとなら、人、社会、組織の未来の可能性を広げることができると確信しました。
同じ夢を持つ仲間と協力することで、できることが増え、自分の能力以上のミッションに挑戦できるのがとても楽しいですね。
私が仕事をする上で、ずっと大切にしてきたのは「人生意気に感ず」という心持ちです。
「意気」とは、やり遂げようとする積極的な気持ちであり、人は利害関係で行動するのではなく、相手の心意気に感動して動くものだという意味です。
この言葉の通り、報酬や名声のために働くのではなく、「心から『おもしろい』と目を輝かせて働く人」をもっともっと増やしたい。そして、私自身が使命とする「日本に、熱を生み出す」ために、一人ひとりが「自分」という看板を掲げて活躍し、互いを認め合い、協働できる社会を実現していきたい。誰もが自分の内に秘めている能力、情熱を解放することが、現代社会を変える大きなエネルギーになると思っています。
そのための環境を創り出すには、まず企業の人事が変わることが必要不可欠です。
だからこそ、私たちファンリーシュは、その改革の中核を担う、多くの人事プロフェッショナルの育成を目指し、ともに挑戦してくれる仲間と出会いたい。
ファンリーシュで学んだ人たちが、企業と社会を飛躍させるためのエンジンとなり、日本の組織と人事を変える日はそう遠くはないと私は信じています。
私にとって、ファンリーシュのメンバーは「誇るべき仲間」であり、これからの組織と人を創っていくためのパートナー。中でも、岡田はとにかくパワフル。いつもエネルギーに満ち溢れていて、いつも真剣な想いを発信しています。厳しい事態に陥っても、おもしろがりながらミッションを乗り越えていくパワーがあり、強いメンタリティーを持ち合わせています。代表の志水は、あらゆる人の個性、その人が持つありのままの良さを誰よりも引き出せる人。まるで「魔術師」みたい(笑)だと思っています。人のポテンシャルを引き出せる、私が最もリスペクトするリーダーの一人です。